補聴器は「できるだけ長く、さまざまな場面で」
- 拓也 大森
- 9月24日
- 読了時間: 4分

補聴器の装用時間は、できるだけ長く、さまざまな場面で活用することが大切です。
とくに【米子 補聴器】でお探しの方は、日常のあらゆるシーンでの「聞こえ」を見据えて選ぶことが重要です。
補聴器の購入目的は様々あります。
会合や集会など大人数の場で聞き取りが悪くなってきたため、そこで使用したい。
家の中で家族との対話が聞き取りにくくなってきたため、
家族が呼びかけても反応していない時があるため、
テレビのボリュームが大きくなってきたため、
玄関に誰か来ても気づかないため、電話が聞き取りにくいため。
外では、近所の方に呼びかけられても反応できず無視したように捉えられてしまうため、
近所の方々が集まってお茶をする際に聞き取りにくいため、
道を歩いていて後ろから来る車の音が聞こえず危なかったため、
習い事教室・体操教室・ゲートボール・グラウンドゴルフ等で先生の話やお仲間との話が聞き取りにくいため。
目的は人によって違います。
上記のような場面で使用したいという当初の訴えは、もちろん解決に向けて補聴器を選定・調整していきます。
今現在、人間が生活していく上で「話をする・話を聞く」ということはもちろん重要な項目なのですが、それ以外にも「音を聞く(聴く)」こともかなり重要な要素になるのです。
普段、人が生活上で聞く音はさまざまありますが、それらは無意識に耳に入り脳に伝えられています。音を自発的に聞く、というより、音が勝手に耳に入っているという感覚です。
耳をすませば「これは雨の音、車の音」と意識して“聞く”ことになりますが、意識していなければ“聞いている”という状態でしょうか。
実際、普段どんな音がしているかというと、例えばドアの開け閉めの時に音が発生します。
ドアは開き戸・引き戸・折れ戸と様々な種類があり、素材もさまざまで、種類や素材で全く音が違います。
ドアを開く際の力の強さによっても音の大きさは変わります。
歩く音も同様です。
家の中を歩く際、素足か履物かで音が違い、歩き方や足のどの部分が先に床につくかによっても音は変化します。
新聞や書類を触る時の音もあります。
紙の種類にもよりますが、紙を触ったり、強く擦ったり、くしゃくしゃにしたりすると音がして、意外と大きく耳障りに感じることもあります。
家の中にいても、雨や風の音が聞こえます。
トイレでも、換気扇の音、水を流す音、トイレットペーパーホルダーの音など、さまざまな音がします。家の中で聞こえる外の音も、雨風以外に、車が通る音、救急車のサイレン、人の話し声、工事の音、町内放送、カラスの鳴き声など多岐にわたります。
無意識に音を「聞いている」状態であれば、聞こえなくなっても無意識のため、難聴者の多くは自覚しにくいものです。
しかも難聴は、急に30dBから50dBに悪化すること(突発性の場合を除く)は少なく、
じわじわと聴力が低下していくことが多いため、上記の音が徐々に聞こえなくなっても、その変化に気づきにくいのです。
では、難聴が進行し会話が聞こえにくい等で、いざ補聴器を装用するとなった時。
会話が聞こえることについては「言葉が聞き取りやすくなった」など明確な主観的評価ができますが、じわじわ聞こえなくなっていた生活音が急に戻ってくるため、「雑音が聞こえる」とネガティブな印象になることがあります。
それが補聴器を装用した時のマイナス印象となり、外したくなる原因になります。
ただ、上記の音は難聴になる前は当たり前に聞いていた、健聴者にとっては当たり前の生活音・環境音なのです。つまり、人が生活していく上で必要な音です。
それらの音を聞いて、自分の行動を決めたり、環境の変化を察知して考えたりしています。
上記の音が聞こえなくなると、後ろから車や自転車が来ても気づかず危なかったり、雨が降ってきても気づかず洗濯物が濡れてしまったりと、危険などの判断がしにくくなります。
ということは、補聴器というのは会話以外の音を聞くことにも役立つ、生活に重要で必要なツールであり、その音は装用者自身のタイミングで選んで聞くものではなく、発生する音に対していつでも聞く準備をしておく必要があります。
つまり、人が起きて生活している間は、ずっと補聴器が必要ということです。
補聴器販売店の役割は、それらの音が生活に必要であり、
聞く必要があるものだとお客様を導くことだと思います。
当然、上記の音が必要以上に大きくなって不快になるような調整は論外で、適切な大きさで聞こえるように、お客様の評価をしっかり聞き取り、把握し、適切に調整しなければなりません。
そして、当初どのような使用目的であっても、できるだけ長く使用していただけるよう、根気よく説明を続ける義務があると考えます。
【米子で補聴器をお探しの方はすずらん補聴器へお問い合わせください】



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