補聴器の認知症対策と、家族とのコミュニケーション
- 拓也 大森
- 12月15日
- 読了時間: 3分

認知症は、ご本人の記憶や判断力に影響するだけでなく、ご家族の生活にも大きく関わる身近な課題です。
中でも見落とされやすいのが「聴こえにくさ」です。
会話が聞き取りづらい状態が続くと、話すこと自体が負担になり、外出や交流が減りやすくなります。
この記事では、補聴器ができることを整理しながら、家族とのコミュニケーションを保つための具体策をお伝えします。
米子で補聴器を探している方、米子で補聴器のおすすめ相談先を比較している方にも参考になる内容です。
聴こえにくさが会話を減らしやすい理由
聴力が落ちると、言葉の一部が欠けて聞こえたり、聞き返しが増えたりします。
その結果、会話のテンポが崩れ、本人も家族も気を使う時間が増えがちです。
さらに、聞き取れない状態が続くと「話しかけられても反応できない」「わからないから黙る」といった場面が増え、孤立感につながることがあります。
補聴器は認知症を治す道具ではないが、支えになる可能性がある
補聴器は認知症そのものを治療する機器ではありません。ただ、聴こえを補うことで会話や社会参加を続けやすくなり、結果として認知機能の低下を緩やかにする可能性が研究されています。
たとえば米国の大規模研究(ACHIEVE試験)では、認知機能低下リスクが高い高齢者において、補聴器などの聴覚介入が認知機能の低下ペースを抑える可能性が示されています(全体では差が小さく、対象によって効果が異なる点が重要です)。
つまり、「補聴器をつければ安心」と言い切るのではなく、聴こえの課題を放置せず、生活の質と会話の機会を守る一手として検討する価値がある、という位置づけになります。
補聴器導入で大切なのは「自分に合う調整」
補聴器は高価なものほど良い、という単純な話ではありません。
必要な性能を見極め、聴力や生活環境に合わせて調整を重ねることが満足度に直結します。
また、補聴器を始める時は、まず耳鼻咽喉科で診察と聴力検査を受けたうえで、紹介状や聴覚データをもとに相談を進める流れが安心です。
家族とのコミュニケーションを良くするコツ
補聴器を使っていても、伝わりやすさは「話し方」と「環境」で大きく変わります。
正面から、ゆっくり、短く区切って話す
テレビや換気扇など、雑音が少ない場所で会話する
表情やジェスチャーなど視覚情報も添える
聞き返しがあっても、言い換えて伝える(同じ言葉を大声で繰り返すより効果的なことがあります)
「会話が通じない」ではなく「情報が届きにくい状態」と捉えると、家族側のストレスも下がり、関係が保ちやすくなります。
米子で補聴器相談をするなら 失敗しにくい進め方
米子で補聴器を検討する場合は、次の順で進めると安心です。
耳鼻咽喉科で診察と聴力検査
生活で困っている場面を整理(家の中、外出先、電話、テレビなど)
試聴と調整を繰り返して相性を確認
購入後も定期メンテナンスを前提にする
すずらん補聴器は、米子市の認定補聴器専門店として予約制で相談を受けられる案内があり、アクセスも米子駅から徒歩圏です。
相談の進め方を丁寧に設計している点は、米子で補聴器のおすすめ店を探す方にとって判断材料になります。
よくある質問
Q. 補聴器は認知症予防になりますか
A. 「予防できる」と断定はできませんが、聴こえを補って会話や社会参加を続けやすくすることが、認知機能の低下リスクに関係する可能性が研究されています。
Q. いつ相談するのが良いですか
A. 「聞き返しが増えた」「会話が億劫になった」と感じた段階で早めの相談がおすすめです。まずは耳鼻咽喉科受診から進めると安心です。



コメント