「隠す」から「魅せる」へ。レトロな箱型から最新の「黒」まで、補聴器デザインの歴史物語
- 拓也 大森
- 20 時間前
- 読了時間: 4分
こんにちは! 米子市の「すずらん補聴器」です。 皆様は、補聴器を選ぶとき、何を基準にされますか? 「性能」「価格」「大きさ」……いろいろありますが、最近特に注目されているのが「色とデザイン」です。
実は、補聴器の歴史を紐解くと、その「形」や「色」には、その時代の「聞こえに対する考え方」が色濃く反映されているのです。
今回は、少しマニアックですが奥が深い、補聴器のデザインの変遷についてお話しします。
1. 昔は「工芸品」だった?(〜19世紀)

電気がなかった時代の補聴器は、「集音器(ラッパのようなもの)」でした。 物理的に音を集めるため、どうしてもサイズは大きくなります。 しかし、当時の写真や資料を見ると、ただ大きいだけではありません。 貴族や富裕層が使っていたものは、銀細工の装飾が施されていたり、美しい塗装がされていたりと、まるで「工芸品」や「ジュエリー」のような扱いでした。 「隠せないなら、美しく飾ろう」 そんな、昔の人々の知恵と美意識が感じられます。
2. 「隠す」ことに必死だった時代(20世紀中盤〜)

真空管やトランジスタの発明により、補聴器は電気で動くようになります。 しかし、初期のものはタバコの箱くらいの大きさがあり、胸のポケットに入れてコードで耳につなぐ「箱型(ポケット型)」が主流でした。 技術が進化し、耳かけ型や耳あな型が登場してくると、デザインの主流は一気に「目立たないこと」へとシフトします。 皆様もイメージされる「肌色(ベージュ)」一色の時代です。 「聞こえが悪いことを知られたくない」という心理に寄り添い、とにかく肌に馴染ませ、髪の毛で隠す。 デザインの多様性よりも、「いかに消えるか」が追求された時代でした。
3. スマホ世代が変えた「黒」と「シルバー」(現在)

そして今、2026年。 補聴器のデザインは、再び大きな転換期を迎えています。
きっかけは、ワイヤレスイヤホン(AirPodsなど)の普及です。
街中で若者も大人も、耳に白い「うどん」のようなものを着けて歩くのが当たり前になりました。
これにより、「耳に何かを着けている=難聴」というイメージが薄れ、「耳にデバイスを着ける=かっこいい、普通のこと」になったのです。
これに合わせて、補聴器メーカーも舵を切りました。
▼最新の補聴器のカタログを見てみてください。

ベージュだけでなく、「スタイリッシュブラック」「シャンパンゴールド」「ローズピンク」「メタリックシルバー」など、まるで高級車や最新スマホのようなカラーが並んでいます。 形も、ボテッとした医療機器のような形から、流線型のスリムなデザインへと進化しました。 もはや、「隠す医療機器」ではなく、「見せるウェアラブルデバイス」なのです。
「好きな色」を選ぶと、愛着が湧く 最近、すずらん補聴器の店頭でも変化を感じます。 以前は「一番目立たない色で」とおっしゃる方が大半でしたが、 最近は 「私の髪はグレイヘアだから、あえてシルバーの補聴器が合うかしら」 「眼鏡のフレームに合わせて、濃いブルーにしたい」 「落とした時に見つけやすいから、鮮やかな赤がいい!」 そんな風に、ご自身のファッションや実用性に合わせて色を楽しむ方が増えています。
▼補聴器は、毎日身につけるパートナーです。

気に入った色やデザインのものを選ぶと、朝着けるときに少し気分が上がりますし、大切に使おうという愛着も湧いてきます。 あなたの「推し色」はありますか? 昔の大きなデザインから、極小のステルス時代を経て、再び「魅せる」デザインへ。 補聴器の歴史は、そのまま「聞こえに対する社会の意識の変化」でもあります。 すずらん補聴器では、最新のデザインやカラーサンプルを多数ご用意しています。
「カタログで見るのと、実物は色が違うね」ということもよくありますので、ぜひ店頭で手に取って、鏡の前で合わせてみてください。
これからの春に向けて、新しい「色」で聞こえを飾ってみませんか? 皆様のご来店をお待ちしております。
■すずらん補聴器(認定補聴器専門店)
電話:0859-57-4208



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