米子で補聴器をお探しの方へ|補聴器装用に伴う違和感とその解消法
- 拓也 大森

- 8月22日
- 読了時間: 3分
私は2003年から米子で補聴器販売に携わってきました。
当時の補聴器はトリマー式の耳あな型が主流で、アナログ信号やデジタル信号をトリマー(調整器)で調整するタイプでした。
新人時代は、技術的な知識を学ぶだけでなく、
5万円以上する高価な補聴器をどのようにご満足いただき購入いただけるかを模索しながら、
先輩方の姿を見て成長してきました。

補聴器の感想はなぜ抽象的なのか
補聴器を実際に装用した方の感想は、「キンキンする」「ぼやっとする」といった抽象的な言葉で表現されることが多いです。
経験を積む前は、患者様の言葉を具体的に理解できず、適切な解決策を見いだせないこともありました。現在では、
長年のキャリアを重ねることで抽象的な表現を具体的にとらえ、違和感の解消に役立てられるようになっています。
補聴器装用で多い違和感「こもり感」
こもり感とは何か
補聴器を装着する際、特に多くの方が訴える違和感が「こもり感(閉塞感)」です。
耳に機械を入れることで外耳道を塞ぎ、自分の声が頭の中で響くように感じます。
これは耳栓をしたときや鼻づまりの際に感じるものと同じで、補聴器をつけることでどうしても発生してしまう症状です。
こもり感の解消法とその限界
この症状を軽減する方法の一つに「ベント加工」があります。
補聴器に小さなトンネルを設け、密閉空間から空気を外に逃がすことで閉塞感を和らげます。
ただし、加工しすぎると補聴器で増幅した音が外へ漏れ、それをマイクが拾って「ハウリング」が起きるため、バランスを取った調整が求められます。
完全に違和感をなくすことは難しく、ある程度軽減することが現実的なゴールとなります。
違和感の軽減ゴールは「患者様の感覚」
補聴器を装着していない状態と同じレベルまで違和感を取り除くことはできません。
そのため「これなら大丈夫」と思えるポイントを見つけることが重要です。
これは人によって異なり、ケガや病気の治療における「治った」と感じる基準がそれぞれ違うのと同じです。
患者様の感覚を尊重し、寄り添いながら調整を重ねることが、米子で補聴器をおすすめする私たちの役割です。対応が親身でなければ、不満が残り満足度の高い補聴器選びにはつながりません。
補聴器販売で大切にしていること
補聴器装用に伴う違和感には、閉塞感以外にもさまざまなものがあります。しかし共通して言えるのは、「いかに患者様に寄り添えるか」が重要だということです。
私自身、米子で補聴器販売を始めて22年になりますが、まだまだ反省することも多くあります。これからも初心を忘れず、地域の皆様に安心してご相談いただけるよう取り組んでまいります。



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